先日の旧暦の3月3日(4月7日)は奄美以南、琉球列島に琉球時代から伝わる『はまおれ』の伝統行事の日だ。この日、たまたま、奄美せとうち観光協会主催の海開きが同じ日に瀬戸内町清水(せいすい)で、行われた。このなんの変哲もない1枚の写真に、この清らかな海と島をカリブ海の海賊に売り渡そうとするこの島の首とその仲間達、それを許さんとし、この島を守ろうとする者達、そして、この島にまもなく大きな災難が起こるかもしれない事を何も知らない村人や子供達と、
この浜の先に見える白い建物は、自衛隊のミサイル基地を建設している業者の社員宿舎、今のこの島の不思議なカタチが
ここに写し出されている。
奄美での『はまおれ』の行事は、その年に生まれてきた女の子をこの聖なる海で清め、健康で幸福に育つ事を祈願するための儀式。琉球では、若い乙女が大蛇の子供を宿してしまい、それをこの聖なる海で清め、災いを絶ち、幸福になるための儀式。(諸説ある)
いずれにせよ、
『偉大なるネリヤカナヤの神よ、いつまでも、永遠にこの清らかな水と幸福で平穏な村人の生活を守りたぼれ。』と祈りたい。